ダイエット(減量)を考えた時、まず摂取制限で思いつく栄養素は
「糖質」「脂質」であるかと思います。
カロリーだけに着目したら高カロリーだから…という理由になりそうですが…。
病気が理由ではなく、あなたが健康美容(アンチエイジング)のためにダイエットをするとしたなら、「糖質」や「脂質」は必要量をきちんと毎日の食事で摂ることが大切です。
「糖質」が不足すれば筋肉が減ってしまいます。代謝が落ち、情緒不安定になりやすくなり、「脂質」を制限しすぎると、ホルモンバランスや肌のモイスチャーバランスに悪影響が出やすくなります。
むやみにカロリーの数字だけを重要視し、野菜や繊維質ばかりが多い、偏ったダイエット法を続けると、健康美容を保つために不可欠な成分が体内で合成できなくなって、アンチエイジングどころか、身体の機能が崩れてしまうことになりかねません。
とくに更年期を控える年齢期、40歳からの食事はこれまでの食生活の見直しをするのは大切ですが、むやみな摂取制限は注意が必要です。
とくに「脂質」はコレステロールと結び付けられ、何でも「控えめ」にされがちですが、「脂質」は40代からはむしろ必要な栄養成分といえます。良質の脂質(油)は意識的に摂りましょう。
大切なのはいずれにおいても「質」を選ぶこと
体内で糖化、酸化しやすいものはなるべく排除し、良いものを摂る(体に入れる)!
糖質では※低GI値のものや酵母、麹菌発酵の甘味のものなど、脂質ならオレイン酸≪オメガ9≫、αリノレン酸≪オメガ3≫系の脂質などは毎日しっかり摂りましょう!!
※「糖質」のこと関連
⇒ダイエットで糖質摂取を敬遠する前に「糖質」のこと知っておきましょう・。*!
脂質(油)のこと
脂質(油)の成分は脂肪酸とよばれ、既にお聞きになったことがあるかと思いますが、その構造として、次の3つに分けられています。
1)飽和脂肪酸 エネルギー源の働き 一般的に常温で固形の油脂 動物性脂肪や熱帯産の植物から採取された油脂(ヤシ油)など。
必須脂肪酸ではないので摂取を控えたい脂肪酸とされています。
不飽和脂肪酸 身体の各細胞膜の大切な構成成分 液体状で主に植物に含まれる油脂です。
2)一価不飽和脂肪酸 血中コレステロールの悪玉(LDL)だけを低下させる働き
・オレイン酸【オメガ9】:べに花油(ハイオレイン)、オリーブ油、なたね油、ごま油
3)多価不飽和脂肪酸-必須脂肪酸-
血中コレステロール(悪玉、善玉共に)を低下させる働き 熱や光に弱く酸化しやすい
・リノール酸【オメガ6】:べに花油(ハイリノール)、大豆油、コーン油、ひまわり油、サラダ油(配合油)、など
・αリノレン酸、DHA、EPA 【オメガ3】:鮭、マグロ、青魚の魚油、亜麻仁油、えごま油
1)の飽和脂肪酸に分類される動物性脂肪については、気を留めておきたい説があります。
ヒトの体温(36.5度)より体温が高い動物の脂肪(油)の長期間の摂り過ぎはヒトの体内温度では溶けにくいため、血管内などに滞りやすいといわれています。
参考:動物の平均温度/鶏42度、豚・ヤギ・羊39度、牛38.5度
2)の一価不飽和脂肪酸は体内で合成できますが、3)の多価不飽和脂肪酸は体内合成できないため、食べ物から摂り入れなければならない「必須脂肪酸」と呼ばれています。
ですが、リノール酸【オメガ6】は必須脂肪酸とされていますが、近年では過剰摂取気味だということで、摂取の抑制を望まれていて、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸【オメガ9】が代替えとして推奨されているようです。
αリノレン酸【オメガ3】は現代人の食生活では摂取量が圧倒的に不足している脂肪酸であり、最も摂り入れることを推奨されている脂質(油)とされています。
大脳の構成成分を半分以上占めているのが「脂質」!
脳の構成成分のうち※約60%が脂質である(残り40%はタンパク質)といわれていて、さらに脂質が脳の神経伝達の役割を担っていることから、安易なダイエットで良質の脂質まで長期にわたってカットしてしまうと、脳の正常な働きすら損うことになりかねません。
※ちなみに構成する脂質は50%がコレステロール、残りはリン脂質とDHA、EPAが約半々といわれています。
脳の神経細胞はコレステロールに守られていて、リン脂質と、DHA、EPA(オメガ3系)は、脳細胞の活動を支え、神経伝達の働きを担っています。
更にいえば、脳を働かせるエネルギー源は「糖質」のブドウ糖が「ビタミンB2」と結びついて働くので、やっぱり栄養素は全てバランスが大切ということになりますね☆
ダイエットの成功の鍵はやっぱり食事!
ダイエットを考えた時は食生活を見直す良いチャンスですし、40歳からのダイエットはその動機としても健康美容というポジティブな目的であることが大半なので、サロンとしてもおおいにサポートを惜しみなくさせて頂きたいと日々思っています。
何を控えて何を摂ったら良いか、あまり神経質になる必要はありませんが、いま食べようとしている食品が何か月かの先には自分の身体を組成している一部になるという意識を持つと、ただ欲求に任せて食べるのか、単に空腹を満たすための食事なのかで、何が必要か見えてくると思います。
ご自身の食生活がもし何かに偏っていたことに気づいたら、足りていなかった部分を補うようにする。
あとは、「質より量」、ではなく「量より質」の精神です・。*
たまプラーザ・あざみ野エステ
エイジングケア・ダイエット
Personal Beauty Esthetics KO’a(コア)
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